INFPのすべて
#INFPのための本
INFPは想像力豊かな理想主義者です。彼らはジャンヌ・ダルク型、協定者、探究者、治癒者、インスピレーションあふれる理想主義者など様々なあだ名を持っています
この本ではINFPについて一緒に詳しく見て行きながら、みなさんのためになるような点を紹介していこうと思っています
##I.N.F.Pの意味
INFPが意味するものは何だと思いますか?この意味を探っていけば、よりINFPの理解が深まります
### I (Introverted) – 内向
Iは「内向」を意味します。世界を見る方向が内側に向かっていることを意味します。ですが内向的だからと言って必ずしも内気であるとは限りません。ここにおける内向という言葉は、人付き合いが苦手だとか人見知り、といった意味ではなく、エネルギーが向いている方向が内側、つまり自分自身ということになります。世界と繋がる方法が外部に向かっているのではなく内部を向かっているのです。
反面、Eは外向を意味します。これは世界を見る方向が外部を向かっていることを意味します。ですので外向型の人は外部の世界に興味を持ちます
内向と外向は世界を見る方向が違うということを理解できれ、より正確にINFPを理解出来ます
多くの方が誤解していることの一つに、内向的だからと言って恥ずかしがり屋だったり人付き合いが苦手だということです。ですが実はそうではありません。内向と外向は世界を見る方向が違うだけで優劣の話ではないことをご理解して頂けたらなと思っています。すべての性格には短所と長所が
多くのINFPの方は一人が気楽だと言います。他の人といる時はそれだけエネルギーを注がなければならないからです。ですがINFPだからと言って他の人と人間関係を築けない訳ではありません。エネルギーが内部に向かう時に、より彼らは満たされると感じることが多いのです。
### N (iNtuitive) – 直感
直感とは情報の印象や意味に興味を持つことを意味します。直感が働く人は直接経験することよりも考えを通じて学び、新しいものや可能性を秘めたものに興味を持ちます
直感は後にINFPの機能について説明する時に再度触れますが、INFPたちが外部世界と円滑に繋がることが出来る役割を果たします。
その反対のS(Sensing)は直接経験することで学び、現実を見据えた思考をします
### F (Feeling) – 感情
感情も誤解されやすい特徴の一つです。感情型だからと言って感受性が豊かすぎるという意味ではありません。勿論INFPは繊細な感受性を持っていますが、F型だからと言ってそうとは限りません
### P (Perception) – 認識
Pは認識(Perception)を意味します。これは融通性、無計画、適応性も意味します。(Judgement)の計画性と対比される所でもあります
INFPはPの特徴を持っているので整理整頓が出来なかったり、計画を立てられない、立てたくない人が多いです
PとJを比べた例をひとつあげます。
もしあなたが洗濯をしようと考えたとします。J型は洗濯物を探し、コインランドリーがある場所をインターネットで探したりして洗濯機がある場所を探す行動を起こし、着々と実行するでしょう。Pの場合は洗濯物を探して、まず遊びます。そしてふと洗濯しないといけない事実を思い出し急いでコインランドリーを探したり洗濯機を探す行動を始めます。
目標は同じでも目指す方法が違う特徴が見られます。
これらの特徴を知っておけば、足りないJの計画性をP型が学び、短所を克服できます
他の型もアルファベットと対比なる型を知ることで自分の短所を効果的に克服する手がかりを見つけることが出来ます
I — Introversion (内向), E — Extraversion (外向)
N — Intuition (直感), S — Sensing (感覚)
F — Feeling (感情), T — Thinking (思考)
P – Perception (認識), J – Judgement (判断)
このアルファベットが意味する型を知り必要な時に活用することが出来れば効果的な戦略になり得ます
## INFPの機能
INFPの機能をより詳しく見ていきます。性格型をさらに四つの機能に分けることが出来ますがこれを心理位階と呼びます
INFPの心理位階は次の通りです
主機能:内向 感情(Fi)
副機能:外向 直感(Ne)
3次機能:内向 感覚(Si)
劣等機能:外向 思考(Te)
主機能を見れば内向と感情が合わさったFiということがわかります。これを見れば感情が内向側に向かっているのがわかります。これを見てなぜINFPが時には機嫌が悪い様に見え、辛そうにしているかわかります
副機能には外向 直感を使用しているのがわかります。主機能は内側を向いているためINFPは外部世界を外向 直感を通じて経験します。外向 直感(Ne)はINFPが持っている数少ない外向機能の一つであるため重要です
3次機能と劣等機能は内向 感覚と外向 思考です
さきほども述べましたが順序によって開発される傾向があるため、幼少時代や青年期など主に成長時期に例えながら話を進めていこうと思っています。またその後の各機能についてもう少し詳しく見ていきます
###最初の段階(幼少時代)
まず最初に開発される機能は内向 感情(Fi)です。ですのでINFPは小さい子供にも関わらずとても繊細な人たちです。彼らは自分の感情や他の人の感情をよく理解出来ますが、このせいで人と対立した時、強い不安感を持ちます
彼らは一人の時間をこよなく愛します。ですので一人で出来る活動を好みます。空想、読書、絵描き、音楽鑑賞など一人で完結する趣味を持っていることが多いです
彼らは子供の時から自分の興味がある分野を掘り下げることにやりがいを感じ、外部の妨害から解放された時に自由を感じます。また彼ら自身、ユニークな能力を磨いたりもしますが、彼らの感情(Fi)と想像(Ne)を通じて探検することで能力がより円滑に磨かれます
###二段階(青少年期 ~ 30代)
この段階はINFPの副機能の外向 直感(Ne)の追加的な開発があります
Neは何かを探す傾向を持たせます。ですのでこれらの機能が発揮されれば彼らは自分の人生について真摯に考えることになります
INFPは世界を探検するツールとしてNeを活用します。INFPの探検は他の文化を体験したり、音楽活動をしたり、海外旅行に行ったり、ボランティアに参加するなど多様です。彼らはこういった活動を通して、自分が世界のどこに合致するのか確認しようとします。その結果、彼らは自分の価値感を時には大胆に変えたりします。
彼らの3次機能である内向 感覚(Si)と劣等機能である(Te)は彼らにより伝統的な道を探すことを求めます。この要求に耳を傾けるINFPは、伝統的に生きる道を選択します。彼らは大学を卒業して定職に就き結婚します。ですが後に自分の選択した道が自分の道でないと違和感を感じた時、中年の危機としてパニックに陥ります
一般的にINFPたちはこの段階で自分に何が合うか試すために非伝統的(Fi-Ne)と伝統の間を行ったり来たりするでしょう
勿論、他の型もこれらの部分について妥協点を見つけますが、INFPは自分が発見する喜びを認識する可能性が高いです
もし今迷っている自覚があるなら焦らなくても大丈夫です。道を探している最中かもしれません
###三段階 (30,40代-それ以降)
三番目の段階はすべてがいい具合に統合された個人を意味します。心理位階での統合の意味とは主機能ー副機能ー3次機能ー劣等機能が各順によく利用されることを意味します。こういった風に上手く利用出来れば大きな開発や統合に進むことが出来ます
これらの統合の段階で一番大事なのはINFPがどうすれば効果的に繰り返し、外向 直感(Ne)に向かうか学ぶ所にあります。外向 直感が重要な理由はINFPの主要機能の内向 感情(Fi)は内向的な機能であり判断機能であるからです。この機能を効果的に補うことが出来るのが外向直感(Ne)であり外向性を認識し、提供することでバランスを取ることになります
この三段階でINFPは自分は誰でどうやって生きていくかについて鮮明な感覚を得るようになります。この段階で彼らは安全性を持ち、まるで魔法を使ったかのように自分に根差した人間になります
INFPを話す時、時々話題に出てくる言葉として大器晩成があります。いまたくさん悩んでる方は少しずつ完成に近づいて行っているのかもしれません
###INFPの心理位階
###INFPの主機能:内向 感情(Fi)
INFPはこの内向 感情を活用して心の風景を深く理解することが出来ます。私はこういった面を心の天才だと定義づけています。INFPに小説家や芸術家が多い所縁ですね
彼らは内向 感情が主機能であるため 彼らの個人的な趣向、価値、感情を非常に大事に考えます。こういった面は新しい感情、経験、アイデアと共に自身のアイデンティティを形作る基礎になります
INFPは自己理解に長けていますが共感、深い愛情を通じて社会的弱者を助けることに心惹かれることもあります。動物や子供、貧困な地域、老人、患者、障害者を率先して助けることも少なくありません
これらのFiの内向的な特性だけを見てINFPがいつも人間的に温かいという訳ではありません。彼らはFiに集中している時、多少冷たく、あるいは人に興味がないように見られたりします。心理学者ユングはこの性格型に対する見解を示したことがあります
彼らは大体静かで近寄りがたく、理解することが難しい。彼らは時折子供のように、または、ごくありふれた人の仮面をつけ後ろに隠れる。彼らの気質は優秀さに心惹かれる。彼らの外面は調和的であまり目立たず、他の人たちに影響を与えたり変化させたり強要したりしない。これが少し行き過ぎると無関心や冷たいように見られることもある。彼らは平和で調和の取れた心を持っていながら、外部の知らない人は彼らの優しさや温かさを見ることが出来ないかもしれない。彼らの外面はまるで何の感情もないようにさえ見えるからだ
このようにINFPは一見誤解されやすいですが、彼らの心は感情に満ち溢れています。彼らは開いた心を持っており受容し協力し参加します。
###INFPの副機能:外向 直感(Ne)
外向 直感は斬新さを求めます。新しいアイデア、繋がり、可能性を熱望します。これらは世界をアイデアというレンズで見させてくれます。ですのでNeがINFPの自分探しに重要な役割を果たすことは驚くことではありません
Neが持っている様々な才能のうちに一つは好奇心を持てる機会を探すことです。これはINFPに放浪者や探究者の役割を果たします
またNeが持っている特徴のひとつは、考えがこのアイデアからあのアイデアに自由自在に変わることです。これは違う言い方をすれば、考えがあちこちに飛び一見中途半端に見え、一つのアイデアに集中し切れていないように見えるかもしれません。ですが肯定的な面に注目すればINFPは多様に伸びていくNeの効果を良い方面に活かすことが出来ます。ですので彼らが認識していようがしてまいが彼らはすべての性格型の中で一番クリエイティブなタイプでもあります
NeはINFPが情報を集めるように促進します。彼らはこれらの情報収集を通じて新しいパターンや、調合、可能性をスキャンします。彼らはこういったNeを読書やリサーチ、エンターテイメント(映画やTV番組など)を通じて練習します
他の人たちと一緒にいるときINFPは真実に近づく質問を好みます。彼らは人が持つ多様な側面を観察するのが好きで、その性格ゆえ様々な物語が好きです。ですのでINFPはいい聞き手になったり会話をリードする人にもなります
他者との会話する時、核心に迫る質問をしお互いに何かを得るのが好きです。勿論これは自分と他者両方のためになる場合です。
外向 直感はINFPに対して不思議さ、好奇心、創造性や解放を与えます。ですがNeと同じく生きていく上で過酷な課題も与えてくれます。例えばINFPは決断することをためらいます。自身が下した決断について自信があるとき、Neがひょこっと顔を出し、疑いや不確実さを吹き込むからです。このせいでINFPは自身がいつまでも成長出来ていないと心配することもあります
###INFPの3次機能:内向 感覚(Si)
内向 感覚は保守的な機能です。Siは反復的で馴染みのある、伝統的なものと繋がっています
INFPが自身の人生についてある程度、反復的なものを許容したとしても、それは探検を十分した後の話です。また何か与えられたものがどんなに伝統的なものだったとしてもINFPはそれを自分に合うように変えたり、自身の深い価値観に変換した後に受容します
INFPは時折ミニマリズムを追求することもあるのですが、これは単純な人生指向を意味します。ミニマリズムとは最小限の物で生きていくという運動として記憶に新しいと思います。こうしてINFPは人生を単純にし、彼らの時間とエネルギーを自分が好きで情熱を持ったものに捧げることが出来ます
またSiの特徴の一つに内部の身体の反応についての認識です。つまり身体を通して経験したとおりに感じるのです。これは外部の刺激から離れ自身という存在の感覚を認知するのに役立ちます。様々な東洋哲学や宗教ではこういった点を実践する方式を研究していました。体表的な例としてヨガ、太極拳、瞑想などがあります。INFPはこういったものを活用して感覚を研ぎ済ませ心身を落ち着かせます
最後にSiがINFPに与えるメリットは過去の経験や学びを形成させ、これを思い出させてくれることです。こういった点はINFPが過去の過ちを繰り返さないように止めてくれ、未来の道を鮮明にしてくれます。過去から学ぶのはINFPに自信を持たせる結果となり得ます。
INFPの劣等機能:外向 思考(Te)
INFPが認識していようがいまいがINFPの一番の大きな課題の一つに彼らの劣等機能を理解し活用する所にあります
INFPの劣等機能は外向 思考(Te)です。これは外向的な論理方式で世界に接近し構造を立てていきます。これは知識の習得のために用いられることもあれば、新しい道具や技術を開発する時に用いる場合もあります。外向的な判断機能にて言語的に確固たる主張をするので、論理的な方式や判断、命令を持ちます
このTeというのはINFPにあまり認識されないため、神秘的で魅力的に映ります。例えばこういった面はINFPがT向けの職業、例えば数学、法学、経済、コンピュータ、エンジニアなどに惹かれることによって現れたりします。TeはINFPが捉えにくい部分でもあります。だから彼らは挫折や困難をすることもあります
この機能に関する説明は少し難しいかもしれません。ですがこういった機能を理解し、優先順位通りに統合する努力はINFPの人生においてプラスになると考えています
Tip1
ここまで私たちはINFPが持つ様々な要素について話をしてきました。ですがINFPに本当に重要なものは自分自身になることではないかと私は考えます。世界にはたくさんの外向型、感覚型、論理型、判断型があり彼らは自分の役割を果たしています。また他の誰かになろうとするより、少し無茶でもクリエイティブでユニークな自分自身になることが少しでも世に価値があるのではないでしょうか。INFPは人口比率4%を占める数少ない型でもあります。国際的に見るとINFPが占める割合は上から9番目くらいに位置しています
INFPは自分自身でいる時が一番幸せです。INFPの完璧主義な所、自分の感情を大切にする所、一人が好きな所は愛すべき長所だと私は考えています。生きづらさを抱える人が多いINFPが少しでも幸せになれるといいですね。