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INFPが持つ人間関係において二つの矛盾した気持ちとは

2019年10月21日

なぜ生きづらいのか

INFPは人間関係において大変傷つきやすく、感覚が過敏なため外出をしただけでも疲れると言う特徴を持つ。
なぜこういうことになるのかについて考えてみると興味深い事実を発見することが出来る。
私が考える、INFPが人間関係を気まずい、もしくはあまり心地いいものではないと感じる最大の要因は、強烈な自我によるものだと考えられる。
強烈な自我の要素は様々で、正義感だったり、マイペースさだったりその他様々な要素で構成されるが、生きにくいと感じる理由の大半は
自分が自分に正直でいたいという気持ちと、周りの社会と歩幅を合わせないといけない(和を乱さない、周りを傷つけない)というこの矛盾した二つの気持ちを抱えているからこそ、INFPは社会生活を営むことが苦痛になり、生きづらいのだと考える

生きづらさを抱えた時どういう手段を取るのか

INFPが生きづらさを抱えて社会で生きていくには、あまりにもストレスが多大なためINFPは自分を守る選択肢として引きこもりという選択をするようになる。先ほど述べた二つの要素が十分満足できるくらい満たされればINFPは幸せを感じ、ストレスを溜めなくても済む。その点においてはINFPは自身の幸福において人をあまり必要としない傾向にあり、自分一人でも十分幸せを噛みしめることが出来ると言う長所を持っている。
この二つの矛盾した気持ちは人間関係をとても複雑なものにする傾向にある。片方が上手く出来れば、片方が辛くなるという悪循環に陥るが、この悪循環を断ち切るためにどっちかを諦めてしまうとそれもまた自我と言う点でとても気持ちが悪くストレスが溜まる(INFPは言ってしまえばわがままなのである)。INFPにとって社会や外での人間関係が絡む労働は毎日が戦いであり、とても消耗し、疲弊する。そのためINFPは必然的にあまり人と関わらない仕事に就き安心して暮らしたいという風に考えるようになる。しかし今の日本で人と関わらず生きていく方法はかなり限られておりINFPは毎日消耗し疲弊しながら生きているのである。この矛盾した二つの気持ちにどうやって折り合いをつけていくかが後のINFPの幸福を分ける最大のターニングポイントとなる。INFPでない他の型は少々自分に嘘をついてもあまり違和感を感じない傾向にあるが、INFPはそうではない。そういった意味では正義感が強いという風に見ることが出来るかもしれない。妥協出来ない、完璧じゃないと気が済まないのである

そのため社会からは自ずと浮き、自身も居心地の悪さに耐え切れず一人になれて自分自身が正直でいても誰も咎めない場所にまで自分を避難させることで心の安定を保つ。INFPの人生はこの繰り返しなのかもしれない、しかしINFPは自分なりの明確な幸せな基準がある場合が多くそれが決して叶わない程高望みをする訳でもないので、生き方次第では人よりも幸せな人生を生きることが可能だ(人よりもという相対的な要素が極めて曖昧なような気もするが)とにかくINFPは社会に馴染めない分、無理なく長く続けることが出来る仕事を見つけなければならない、幸いINFPは自身について知ることが好きな場合が多いので、適職を見つけ出せる可能性は自ずと高くなる、INFPは外でバリバリ働くよりも家での在宅ワークが向いている。社会に馴染むための過程として自分を変形させるものがINFPにとってはとてつもない苦痛であり、自身を消耗させ疲弊させる要因となることは間違いない。INFPの共通の心理としては自分も傷つけたくないし、人も傷つけたくないという二つの心理がある。この二つの心理を満たすためにすべきことは一つだけである。何もしないこと。何もしないことでこの二つの条件を満たすことが出来るが、社会で生きていく上で何もしないことは不可能で、お金を稼ぐためにどうしても人と接しないといけない状況にある。そのためINFPが幸せになるためには、自分に合った環境を自分で手に入れる努力をすることがINFPが自分らしく、社会と適度にストレスなく歩幅を合わせながらでも生きる手段になる。INFPに向いてない職業ははっきり言えば山ほどある(筆者が身をもって体験)。INFPは自身に合った仕事を探すのにかなり苦労するのではないだろうか。普段の人より疲れやすい分、労働する上で制約されることがあまりにも多すぎるように思える。自分がINFPなら自身の特徴をぜひとも考慮した仕事に就いてほしい様に思う。私のように間違っても仕事先を転々として苦労することが無い様INFPが職場を選ぶ際に気を付けたいことをいくつか挙げるつもりだ

人との関わりが多すぎる接客業は避けること

飲食店など、周りとの連携やお客さんとの対話など矢継ぎ早に周りと連携し複数の事を同時にこなさなければいけない仕事、あるいは広く浅いコミュニケーション能力が必要になる仕事は避けた方がいいかもしれない。INFPが得意とするコミュニケーションは狭く深くである。そのため浅く広いコミュニケーションを取らなければいけない仕事では気を使いすぎて疲れてしまったり、周りと連携が上手く出来ず仕事に支障が出たりすることがある。

 

マイペースさを維持できない強制される仕事

どの職場においてもある程度はマイペースさを崩して職場のスピード感に合わせる必要があるが、度が過ぎればINFPは自分が自分でなくなるような感覚に陥る。INFPが無理せず長く続けたい仕事をしたいと考えているのなら、賃金が低くてもある程度はマイペースさに融通が利く仕事を選ぶべきだ。

専門分野がある仕事

INFPは比較的知能の高い人が多いとされている(16の型の中で平均知能が上位)。そのため、自身の能力や専門分野を活かした仕事に就くと幸せも感じやすいと言える。INFPは騒然な場所でよりストレスを溜めやすく静かに自分のタスクに没頭できるような仕事が向いていると考える。翻訳することが好きなら翻訳業、文章を書くことが好きなら作家やブロガー(ブロガーにはINFP型が大変多いとされている、おそらくマイペースに出来てかつ文章を書くことが好きな人が多いため)、小説家などハードルは高くなるが今やっている仕事がどうしても苦痛な場合は一度挑戦する気持ちで並行してやってみるのもいいかもしれない。

静かに自分一人で出来る仕事に一番の適正がある

個人的な話になるが私が一番理想とする生活は太宰治が送っていたような生活である。彼は自殺してしまったがその点は抜きにして、自分が書きたい小説を書きながらそれでお金をもらえて、静かな自宅で妻とひっそりと暮らすことは多くのINFPが夢見る生活ではないだろうか。勿論彼もここまで来るのに相当苦労しただろうし、少しの運(実家が金持ち)もあったにせよ私は彼のような生活が送れたら理想的だなと考える(適度な人間関係があり、その上で自身の能力を発揮できる職業に就いている事)

持ち前の感受性を活かした仕事に就きたい

選民思想とかそういうものではないが、INFPが持つ独自の感受性にはやはり数々の才能が眠っているような気がしてならない。なぜ小説家や作家が自殺をして生を閉じるのかについて考えてみたことがあったが、彼らは完璧主義で世の中に妥協できないから死んだはずだ。自分を曲げてまで生きるくらいなら死んでやろうという気持ではなかっただろうか。先ほど述べたのように絶対に妥協したくない何かの価値観の狭間で彼らは死んでいくのである。そのため生きている間は自身の感情の矛盾に悩み、苦しみ、諦めきれず、人と距離を置きそれでもなお人生が苦しく感じられ、生を絶つのである(私がもし太宰治に会えるのなら、聞いてみたいことがある。なぜ死んだのか?芥川龍之介の真似事なのか、厭世のためか、厭世のためならなぜ自殺したのかなど)

最後に

普段は穏やかで優しい雰囲気だが、人一倍繊細で、守りたい信念がある。面倒くさいタイプだなーと我ながら思うが社会で生きていく上でINTPと対を為すくらい向いていない特徴をふんだんに兼ね備えている。しかし私たちは後に生きてくるであろうINFPのためにもより良い生活を追求し幸せを追い求め、そして解決策を示す使命を果たさないと死んでも死にきれないのではないだろうか。私は毎日infp 生きづらいという検索ワードで某ブログに来る人たちを見ると悲しい気持ちになる。そういう人が少しでもいなくなってくれると嬉しい。