掌編小説で見るMBTI学級生徒編

2020年2月23日

 

 

焼きそばパンとお尻

 

 

 

「おい焼きそばパン買って来い」
焼きそばパンを買ってこいとESTPESFJのお尻を蹴り上げます
「ひぇぇっ!」
蹴られたESFJは大きな声を上げ、わざとらしく手をお尻に当てます。
「もう痛いよ~ESTP君」
と言いながら背を向けたものの実は嬉しそうな顔をして足は既に食堂に向かっています。

 

本日もMBTI学級は平和です

 

廊下から現れた少女

 

 

廊下の端から俯き気味で歩いてくる一人の学生がいます
廊下には彼女以外誰もいません。なぜなら今の時刻は9時半で授業中だからです。
トボトボと歩いて来ては、保健室に入ります。
「おはよう、INFPさん」
「おはようございます…」
元気のない様子を見た保健室の先生はそっと声をかけます。INFPさんは保健室にある机の上に倒れ込むようにして座った後心の中で思うのでした。
「早く家に帰りたい…」
窓の外から聞こえてくる男子たちの声が耳元に響き渡ります。
「おい、ESFJ俺にパスしろ」
ESTP君それじゃあオフサイドになっちまうじゃんか」
「うっせぇ俺にわたせや」
グラウンドには悲鳴が響き渡ります。ESTP君とESFJの追いかけっこが始まったようです。その一部始終を聞いていたINFPさんは頭を抱えます。
INFPさんにはどうやら刺激が強すぎるようです。
そんな様子を見た保健室の先生は優しくINFPさんの背中を撫でてくれます。

 

本日もMBTI学級は平和です

 

 

マックでの出来事

 

 

「そういやぁさぁ、昨日マックで変な人見かけたんだよね」
派手な髪色をしたESFPは言います。茶色く染めた髪を地毛だと学校に入る前に申請したことでESFPは堂々と髪を染めることに成功したのです。
「本当?何かされたの?」
ENFJは心配そうにESFPを見つめます。
「いや、なんかパンツ見せてとか急に言われてさぁ」
ENFJの心配とは裏腹にESFPはニヤニヤした口調で言います。
「えっーそれやばい奴じゃん」
ENFJも思わず笑ってしまいました――まるで心配した自分が馬鹿みたいです。
「そんで、やだけどって言ったらさ…嬉しそうにニヤニヤしてやがんの」
「やばい奴じゃん、何歳くらいの人?」
「わかんない、二十代中盤とか?」
ENFJはケラケラ笑いながら、飲みかけのコーラの入ったコップをじゃりじゃりし始めました。
「マジウケるんだけどw」
ENFJは大笑いした際にバランスを崩してしまい、その反動でコップの中から一粒の氷が宙に舞いました。
――ポトン
氷の粒は横でモンハン2ndZをしていたISTP君の頭の上に落ちました。
しかしモンハン2ndZに夢中なISTP君は気づく由もなく笑顔でゲームを続けるのでした。

 

本日もMBTI学級は平和です

 

休憩時間

 

 

一人で黙々と何かに没頭している人たちがいます
INTJ君は耳にイヤホンをつけ何やら難しい本を読んでいます。
INTJ君はどうやら静かに「六法全書」を読んでいるようです。
キリッとした目をしたINTJ君はメガネがよく似合っていて、横で女子たちの気を引こうと騒いでいる男子とは対照的です。
時折、女子の群れのENFJちゃんがINTJ君をチラ見しますが、そのことさえ気づかないくらいINTJ君は本に集中しています。
INTJ君の横にはINTP君が座っています。INTP君はいつも休憩時間中――机に突っ伏して寝ていますが、今日はどうやら様子が違います。
INTP君は今日実験で作る予定の磁石と乾電池・コイルを用いた簡易電車に興味深々のようです。注意深く教科書を見つめているINTP君の口には少しよだれが垂れています。それを偶然見たENFJちゃんはESFPちゃんに目配せをして二人で楽しそうに笑っています。

 

今日もMBTI学級は平和です