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一度見ると頭がおかしくなると言われている禁断の映画ファンタスティック・プラネットとは

2020年4月13日

 

本日は一度見ると頭がおかしくなると言われている映画

 

ファンタスティック・プラネットのご紹介です

 

結論から言うと、この映画色んな意味ですごかったです

 

まず、読み進める前にこの映画の作画は非常に刺激的ですのでそういったものが苦手な方は戻るボタンをポチッと押しましょう

 

 

 

ファンタスティック・プラネットはなんと今から40年以上前に公開された映画です

 

映画の長さは1時間12分と比較的短く、手軽に見れる作品となっております(作画的には全然気軽に見れませんが・・・)

 

作画がやばいだけで、もの凄く怖い映画ではないので5分くらいしたら気味の悪さにも慣れるかと思います

 

ここからは感想を交えながらこの映画のすごい所を紹介していきますのでさっそくいきましょう

 

あとこの映画実はもの凄く評価が高いです(笑)

登場人物の見た目が気持ち悪すぎる

©1973 Les Films Armorial – Argos Films

 

見て下さいこの写真

 

ヤバさがひしひしと伝わってきますよね

 

この映画を10回連続で見たら間違いなく精神に異常をきたすと思います。それくらい作中における登場人物の見た目の気持ち悪さは他の映画の群を抜いていると思います

 

彼らが何をしているのかはさておき、この気持ち悪い青色の生き物はドラーグ人と言い人間をペットとして飼ういわゆる惑星内において食物連鎖の頂点に立つ存在です (地球でいう人間のような存在)

©1973 Les Films Armorial – Argos Films

 

↑のようにちょこっとしか出てこない脇役でもこの気持ちの悪さです。どうすればこのような気味の悪い絵が描けるのか逆にすごいです

 

 

あらすじが斬新

 

この映画では未知なる惑星の住人ドラーグ人が人間をペットとして飼う所から物語は始まります

 

私たちが犬に首輪をはめるように、ドラーグ人も私たち人間に首輪をかけエサを与えたり一緒に遊んだりします

 

しかし今回主人公となる人間テールは高等人間であり、通常の人間(野生人間)より遥かに高い知能を持っています

 

またドラーグ人は人間より遥かに身体が大きく永世なる生を持っています(不老不死)

 

ドラーグ人は一定の年齢を過ぎると定期的に瞑想をしなければならず、テールを飼っているティバという少女もまたその例外ではありません。

 

こいつがティバです↓

 

©1973 Les Films Armorial – Argos Films

 

きしょい!!

 

ぶっちゃけティバとその他のドラーグ人の区別がつかないんですが一応乗せておきます

 

とにかくこのティバは非常にテールを可愛がって一緒にお勉強をしたり寝たり遊んだりするのでした

 

しかし先ほども言ったようにこのテールは非常に高い知能を持つ高等人間な訳です

 

今でいうとチンパンジーの群れの中に一人アインシュタインが混じっているようなものです

 

テールは天才的な頭脳を持っていますので、並みの人間では到底理解出来ない難しい概念をティバの持つレシーバーを用いて習得することに成功します

 

そしてテールは未知なる惑星の生態について把握することに成功します

©1973 Les Films Armorial – Argos Films

 

レシーバーは最先端文明の産物であり、レシーバーから流れてくる内容を直接脳内に注入することでその内容を習得することが出来るようになります

 

高等人間テールの活躍

©1973 Les Films Armorial – Argos Films

 

テールは赤ん坊の頃にドラーグ人のイタズラによって母を亡くしています

 

そしてテールはドラーグ人のペットとなるわけですが、他の人間と違いテールがドラーグ人に飼いならされることはありませんでした

 

そんなテールはいつも自分に意地悪をして遊ぶティバに一矢報いるべく、なんと小さな仕返しをします

 

化粧をしているティバの目を盗んでこっそり位置を変えて困らせるのでした(笑)

 

そしてその後ボコボコにされます

 

 

何をやっているのか全くわからない

©1973 Les Films Armorial – Argos Films

 

未知なる惑星を描いているため何をしているかわからない場面が多いです

 

映画を見終わってもなお、振り返ると意味の分からない部分が数か所存在します

 

しかしこれはあくまでも未知なる惑星のしきたりや習慣などであり、作者が意図的に作ったものだと思われます

 

まるで地球における様々な生物から見た私たち人間の姿を映し出しています

 

私たちが当然のようにカメラで写真を撮ったり、車を運転している姿などは他の生物から見ればこのように奇妙に映っている事でしょう

 

この作品は非常に気味が悪いですが、一歩視点を変えれば私たち人間は他の生物からこのように映っているんだという皮肉な事実を示唆しているのかもしれません

 

1人の人間の持つ力

いつの時代も世の中には人類を変えるほどの影響力を持った人物がいました

 

相対性理論で知られるアインシュタインや飛行機を作ったライト兄弟などいわゆる人類の進歩に大きく貢献した人などが当てはまります

 

その役目を握るのが今作におけるテールであり、テールの天才的な頭脳は人間界を大きく飛躍させます

 

しかし、天才とは数多くの凡人に叱咤され埋もれていくことも少なくありません

 

テールもまた例外ではなく周りの野生人間から迫害され、彼の才能に気づいた数人に助けられ最終的に人間種族の再起の立役者になります

 

 

哲学的な要素が含まれている

 

 

気分が悪くなるかもしれませんが、このドーグマ人における人間の定義は今私たちにおけるゴキブリと同程度です

 

異なる点は稀に高知能を持ったゴキブリが世の中に誕生する事くらいでしょうか

 

私たちが殺虫剤を撒いてゴキブリを殺すようにドーグマ人も同じく殺虫剤のようなものをバラ撒き人間を虐殺したり人間を殺すためだけに新兵器を作ったりして人間を駆逐しようとします

 

ここで一つの哲学的な問題が提起されます。

 

なぜ人間は不必要な殺生を繰り返すのか?という点です

 

ゴキブリは私たち人間にとって本来そこまで有害な生物ではありません。しかし私たちはゴキブリを見ると、とにあえず殺しておく。という選択肢を取ります

 

本来そこまで有害でない犬や猫といった動物は飼って愛でたりするのに、なぜ昆虫や見た目の醜いものは迫害し殺生するのか。なぜ動物愛護団体はあるのに昆虫愛護団体はないのか。博愛されるべきものと迫害されるべきものの違いは何なのか

 

この映画は人間の持つ利己的で都合の良い心理がどれほど被害者の立場からすれば理不尽で残酷なものかという事について私たちに一つの問いを投げかけています

 

またドーグマ人は未知なる惑星のトップに君臨する存在であり、最新テクノロジーを持つ知的生命体です

 

私たち人間がアリンコに負けるとは誰も思わないように、ドーグマ人もまた人間は絶対に自分たちに勝てないと考えています

 

私たちが無駄に殺生している存在が実は私たちより優れた知能を持つポテンシャルを持っていた場合、この映画はただの映画ではなくなるかもしれません

 

食物連鎖の頂点に立つ種族の過剰な優越感についてこの映画は注意を喚起しているようにも思えます

 

 

最後のどんでん返し

 

この映画最後にはどんでん返しがあります

 

どんでん返しがかなり斬新だったので最後まで面白く見ることが出来ました

 

91%の評価の高さも個人的には納得です

 

テールは人類滅亡の鍵を握る最重要人物です。高等人間であるテールがどのような選択をするのか?

 

そしてドーグマ人の秘密は果たして何なのか?

 

この世界観を作った人は天才だと思います。googleで少し調べたところこの作品の監督は精神病棟で働いたことがあるそうですね

 

でしょうね!!!まともな人はこんな映画絶対作らないと思います(笑)

 

最後に

 

※ファンタスティック・プラネットは2020年9月30日 23:59までU-next31日間無料お試しにて無料で観ることが出来ます